
はじめに
第25回総会の呼びかけに従って、「私たちはラウダート・シ修道会として、総合的エコロジーの枠組みの中で、環境と人道的危機に取り組む教会の活動と連帯します。」国際シャロームネットワークが2024年~2026年の期間に設定した目標を心に留めて、私たちは「国際シャロームネットワークとして、地元の地域で、集団的に、私たちの支部の中にある不正義の根本原因を撲滅する方法を探り、行動に移します。」(シャロームの焦点と約束、2024年~2026年)
神は、あらゆるものが互いにつながり、すべての被造物がいのちの複雑なからみ合いの一部であるような世界を創造されました。ですから、平和と正義を促進するために私たちがとる、一見最も小さい行動さえ、目の前の、またもっと広い環境に影響を及ぼすのです。私たちが奉仕をする時、私たちの世話に委ねている人と出会う時、仲間のシスターと関わる時、祈る時、これを心に留めておくことが大切です。
祈りへの招き
三位の、あらゆるいのちの源である神よ、私たち自身の内の、仲間の人間の中の、共同体の中の絶望、破壊、孤独、放棄に出会う時、希望を与えてください。発展の必要のある世界をあなたが創られたということに気づく時、どのようにあなたと協働すればよいか教えてください。「私たちが悪、危険、苦しみの源と考える多くのものは、創造主に協力する働きに私たちを引き入れるための、現実における産みの苦しみの一部に」(ラウダート・シ80)なっているのですから。
体 験
教育の仕事をしながら、学校の中で、生徒間のいじめがますます広がっていることに気づきます。ネットの世界では、有害なコメントを匿名で書けるので、他人の悪口を言うことがより簡単になっているのです。教育者として、私たちはしばしば、後になってはじめて、子どもたちの間のいじめを知ったり、まったく気づかなかったりする時もあります。
「以前クラスメートだった子が私に、次のような物語を分かち合ってくれました。高校に入学した頃、とても気に入っているズボンを持っていました。当時は、ほとんどの場合家族とつながるフェースブックに、自分の写真を載せました。ほとんどすべての写真で、同じ幅広のジーンズをはいていました。ある時学校で、ひとりの女の子が、このズボンをはいている私に、『そのズボン、ちょっと変だと思わない?フクロウみたいに見えるよ』と言いました。私は二度と、そのズボンをはきませんでした。特に、ネット上の多くの写真で私が同じズボンを履いているのを見て、他の人たちが、あの人は絶対に洗濯していないとか、だらしないとか言っているのを聴いた時、なおさらそう思いました。」
「私はその時、恥ずかしいと感じました。そして、自分が自分をどう見ているかとは違ったふうに、他の人が私を見ている理由がわからず、混乱しました。それ以来、私はしばしば恐れを抱くようになり、誰かを傷つけてしまうことだけでなく、他にも何か取り返しのつかない失敗をしてしまうのではないかという恐れです。もしみんなが私のズボンを批判したのなら、私の髪型や携帯電話などもきっと気に入らないだろう、などです。幸い、学校で素晴らしい友人たちを見つけたので、決してクラスから排除されているとは感じませんでした。助けを求めることのできる1人か2人の生徒がいつもいたからです。しかし、悲しいことに、私を傷つけた人たちはいつも、多数派だったことです。」(エスツァーは高校の教師であり、ハンガリーの「正義と平和、被造物の尊厳のグループ」のメンバーです。彼女との対話が、この「連帯の省察」のきっかけとなりました。)
省 察
話す言葉には大きな力があります。尊厳や尊敬を肯定するためにも、分裂させ傷つけるためにも使えます。教育者として、私たちの言葉や最も小さいしぐささえ、他の人とのかかわり方を示します。たとえば、もし私が、どんな生徒も一人ひとり、何かの価値や才能を持っていると信じ、そういう心的態度を持って生徒に近づけば、それはまた、生徒の態度の中にも反映されるでしょう。自分の仲間から虐待されている生徒の場合、特に私たちに責任があるのです。
私たちの注意や理解を必要とする、虐待されている生徒だけではなく、私たちの共同体に、家族に住む人であろうと、私たちの配慮に委ねられている人であろうと、私たちの周囲の、あらゆる見捨てられ、孤独な仲間にとっても同じなのです。この人たちに手を差し伸べ、私たちの時間を捧げること、それが世界の中に違いを生むことのできるしぐさなのです。
教皇フランシスコの教えによると、総合的なエコロジーは、全体論的なアプローチを求め、地球上のすべての規模のいのちを考慮に入れることです。地上の環境との関係を改善することに加えて、仲間の人間との、神との関係をも改善するのです。あらゆるものは互いにつながっているので、自然環境の保護は、貧しい、脆弱な人の権利の保護と密接に絡み合っています。これには、見捨てられ、孤独な、配慮を必要とする、私たちの共同体の人もそうですが、いじめられている生徒も含まれます。
行 動
私たちの共同体(仲間のシスター、同僚、家族、職場など)の中で、次のような方法で存在するよう努力しましょう。
- 相互の信頼、成長、尊敬の雰囲気を育てる。
- 互いの成功や喜びの一つひとつをうれしく思い、互いの達成を認め、それを率直に表現する。
違う考え方をしたり、違う政治的、宗教的、道徳的な見方をしたりする人と、どのように関わっているか吟味しましょう。もしこういった理由で、その人を受け入れることが難しいとわかったら、非難するのではなく、疑問を明確にする質問をしてみて、対話のテーブルに留まりましょう。
インターネットを意識して使い、私たちの配慮に委ねられている人にもそうするよう教育しましょう。
結びの祈り
全能の神よ、私たちの共同体の中で、成長、受容、和解が可能な風土を、どのように創り出せばよいか教えてください。互いを支え、自発的な取り組みを励まし、互いの才能を創造的に使う努力をし、それによって、平和と正義を促進する文化を育てることができますように。アーメン。
国際シャロームネットワークのために、
ヨーロッパ管区のレナタ・エロスSSNDが準備しました。
挿絵はCP管区のS.ジョエル・プルート、SSNDによる第25回総会指針から取りました。
この省察は、ハンガリー地域(EUR)で設立された正義と平和、被造物の尊厳のグループによる、今月の「連帯の省察」のテーマに基づいた対話の実りです。対話の参加者は、モニカ、ギョンジ、ジョーフィア、ユディト、シルヴィア、アンナマーリア、ガーボル、ツェツィーリア、レア、エステル、グレーティ、S.フィデリス、S.ヤンカ、S.シャーラ、S.レーカ、S.レナータでした。








