国際連帯の日の省察

≪持続可能性≫

2019 年2月

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導 入

 

持続可能性:1987年、国連ブルントランド委員会は、持続可能な開発を「未来世代が自分たちの必要を満たすことが出来るよう配慮して現在の必要を満たすこと」と定義しました。

持続可能性には環境、経済、社会の3つの次元があります。私たちはこれらの次元のつり合いのとれた相互作用において持続可能性を達成するのです。こうすることで、私たちが依存している環境を破壊することなく、健康な暮らしを営むことができるのです。持続可能性についてさらに深く省察すると、普通はあまり気づかれていないのですが、霊的次元があることがわかります。その霊的次元は、持続可能性の他の3つの次元を結びつけるインスピレーシと焦点を提供してくれます。

『ラウダート・シ』の中で、教皇フランシスコは、持続可能性を「総合的な(インテグラル)エコロジー」という観点から捕らえなおしています。あらゆる被造物は密接に関係し合っているので、持続可能性を達成するには、開発や資源の利用だけでなく、これが私たちの「共通の家」を構成しているあらゆる形の命に与える影響を含む、総合的働きかけが求められるのです。

教皇フランシスコは、「総合的(インテグラル)エコロジーが求めるのは、被造界との落ち着いた調和を回復するために時間をかけること、私たちのライフスタイルや理想について省みること、そして、私たちの間に住まわれ、私たちを包んでいてくださる創造主を観想することです。その現存は「作られるのではなく、発見されるもの、覆いを取り除いて明らかにされるもの」なのです、と強調しておられます。~『ラウダート・シ』、#225

祈りへの招き

「ヤコブは眠りから覚めて言った。『まことに主がこの場所におられるのに、私は知らなかった。』そして、恐れおののいて言った。『ここは、なんと畏れ多い場所だろう。これはまさしく神の家である。そうだ、ここは天の門だ。』」~創世記28章16-17節

【体 験】

青い共同体企画https://canadians.org/)は、地方自治体やそれぞれの地域共同体が、次の決意を分かち合うことによって、水があらゆる存在にとっての共有資産であるという考えをサポートするよう励ましています:

  • 水と衛生設備は人権であると認める。
  • 地方自治体の施設や行事で、ペットボトルの水の販売を禁止する、あるいは段階的に廃止する。
  • 上・下水設備を公的資金で賄い、公的施設で管理運営することを促進する。

カナダの議会、「青い地球企画」、「カナダ公務員労働組合」(CUPE)は、2009年に「青い共同体企画」をはじめました。「緊急時の水」は、カナダのケベックの諸州の「青い共同体企画」の共同事業です。「青い共同体」運動は、パリ、フランス、ベルン、スイスや、「青く」なりつつある世界中の自治体とともに、国際的に成長してきました。学校、修道共同体、信仰に基づく団体も、水は共通の資産であり、その世話はすべての人の責任であるとする原理を取り入れてきています。

【省 察】

持続可能性の霊性

トマス・ベリーは、「私たちは自分たち自身にしか話しかけていません。川に話しかけず、風や星に聴いていません。私たちはすばらしい会話を壊してきました。その会話を壊すことによって、宇宙を打ち砕いてきました。今起きているあらゆる災害は、その霊的な『自閉症』の結果なのです。」(地球の友になる、1991年

教皇ベネディクトは、「もし生き残りたいなら、地球が話しかけていることに聴かなければならない」と私たちに思い起こさせています。(講話、2007年7月

世界を救うために何をすることが最も必要かと尋ねた時、ティク・ナット・ハンはこう答えました。「私たちが一番しなければならないことは、私たちの心の中に聞こえる地球の泣き声を聴くことです。自分たちの耳で地球とそこに生きるものたちの嘆きを聞き、あわれみの心を目覚めさせてもらおうではありませんか。」

ひとたび、神が物質存在の隅々にまでに浸透している壮大な事実を把握するなら、最も平凡な出来事さえ神を見出すことへの小道になります。ですから、神のいのちが浸透していると言うことは、宇宙についてだけでなく、日々の生活の様々な出来事や、あらゆる出会いのすべてにわたることなのです。」~デイビット・リッチョ、あらゆるものが燃えている、16頁

「ひと粒の砂に世界を

野の花に天国を見ること

あなたの手のひらに無限を

一時間の中に永遠を捉えること。」~ウィリアム・ブレイク、「無垢の予兆」

「死のうつろな目を通してさえ、私はいのちを見つめる。」~シェイクスピア、リチャード2、第1場

【行 動】

  • 青い共同体」になりましょう
  • ひとりで、あるいは共同体で、静かに自然の中を散歩し、神に驚かせていただきましょう。
  • 『ラウダート・シ』を学びましょう。
  • 自分の共同体から地球を汚染するプラスチックを取り除きましょう。

結びの祈り

「主よ、あなたは、私たちを育む作物を収穫する能力とともに、この美しい地球を与えてくださいました。しかし、私たちの貪欲さによって未来世代から奪い、あなたの世界を害し、造られた多くのものを破壊してきました。どうか私たちが、自分を危険にさらしながら、あなたの世界に干渉していることに気づかせてください。あなたの世界を治めているのは私たちではなくあなたの御手であり、私たちは短い生涯の間ここにいる一時的な管理人に過ぎないのです。」~緑のエコロジー

 

AM管区カナダの、ローズ・メリー・サンダーが

イタリアのローマの国際シャローム事務局のために準備してくださいました

図は第24回総会の総会指針から取りました。デザイン:修道会のコミュニケーション事務所による。

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