
初めに
教皇フランシスコのご指導のもと、私たちノートルダム教育修道女会のシスターたちとアソシエイツは、世界中の人々と共に「私たちの共通の家を大切にする」ために活動しています。私たちはラウダート・シの共同体なのです。このことは、私たちが、すべての生き物と一体である人々として、私たちの生活と周りとの関連そのものを統合することに、ますます慣れていかなければなりません。躊躇しながらも緊急に、私たちは一体となって、経済、環境、文化、家族、日常生活にかかわる問題に取り組むことをあえて約束します。私たちは、賢明にすべての生き物を大切にし、土地に密着して、持っているものを分かち合い、必要なものだけを使い、感謝して生きている先住民族を信頼するために心を開かなければなりません。世界中の先住民たちは、人種差別、排除、抑圧にひどく苦しみ、今も苦しみ続けています。先住民は先導に立ち、彼らが創造主に与えられた正当な土地の返還を要求するために今立ち上がりました。
これらはすべて、インテグラル・エコロジー(全人的エコロジー)に属するものです。エコロジーには、ミクロのバクテリアから地球全体に及ぶプロセスまで、すべての生命のスケールが含まれています。スピリチュアリティ、経済、環境はすべて相互に影響し合っています。切り離されたものではないのです。切り離してしまうと破壊されます。私たちはその分離の影響に苦しみ、それを「普通」と呼んでいます。でも、それは「普通」ではないのです。ただ目を背けているだけなのです。インテグラル・エコロジーは、私たちを私たちのカリスマの中心へと導き、一つになり、愛すること、そして、神が私たちの地球共同体のために愛となるように導くものなのです。それは、環境の破壊という悪を非難し、私たちが望み、夢見る通りに生きられるよう導いてくれる、預言的なものなのです。一致、思いやり、そして愛は神にとっての「普通」なのです。
祈りへの呼びかけ
一つのセクションが終わるごとに、少し間をおいてください:
創造主がすべての被造物、すべての人々、すべての地球共同体…すべての植物、昆虫、動物、人間に対して抱いておられる愛を思い出してください。神様が私たち全員を愛情深く、優しく、思慕と喜びを持って愛してくださっていることを想像してみましょう。首や手首に指を当てて自分の脈を感じ、優しいリズムに触れてみてください。「神の贈り物。生命という贈り物。神の贈り物。生命という贈り物」。 そしてこれは、私たちが神の元へ帰るまで続くのです。木や植物を見てください。 その木や植物から酸素を受け取ってください。そしてその木や植物に二酸化炭素を与えてあげてください。これを数分間、静かに続けてください。木と一体になることを味わってください。あなた自身の存在と地球という大きな神秘を見つめながら、あなたの中に存在する現実的なものを意識してください。「神よ、あなたはこの中で、私の本当の経験や感情の中で、どのように私と共におらるのでしょうか?」と、尋ねた後、耳を傾けてみてください。
一緒に:創造主の霊、愛、神秘、そして生命。あなたに感謝申し上げます。あなたがすべての人々や生き物、地球全体の共同体の中に向けてあなたご自身を啓示されることで、私たち一同があなたを知ることに喜びを感じことを望むあなたの願いを信じます。私たちはあなたを愛し、あなたに感謝申し上げます。想像以上の愛情で。
マリア様、神は全てにおいてあなたに恵みと喜びを与える、とあなたは歌われました。私たちの信頼と勇気を阻むもの、私たちの自由な精神を硬直させ、想像力を窒息させるもの、地球を破壊するものすべてから私たちが解き放されるように、あなたとのダンスに私たちを招いてください。
(ここでマニフィカトなど皆様の好きな天地創造の賛美歌を歌ってください)
体験
南スーダンのジュバでは、スタッフと400名の女子高生が毎日、空腹と闘っていました。一人の先生は弱って気絶してしまいました。周りの人々や私たちが資金を集め、彼女たちに豆と米の食事を提供できたときには、彼女たちは喜び、歌い、踊ってくれます。「Enough is a Feast(十分なごちそう)」と。それ以来、「Enough is a Feast」は私の信条となっています。
私が到着した少し後に、ボリビアのコチャバマバにあるメリノール語学学校に新しい生徒が入学し、体調を崩しました。私は彼女のためにアスピリンを買いに行きました。小さな小屋のようなお店の店員はびっくりして、「あなたはこの一瓶のアスピリンを全部、自分だけのために買うのですか?」と私に尋ねました。私は、「いいえ、結構です。アスピリンを2錠だけください」。ある神父がタバコを買おうとしたときも、同じようなことがあったそうです。「このタバコ1箱を全部自分だけのために買うんですか?」と尋ねられたのだそうです。
グローバル・サウス(南半球の発展途上国)の若いSSNDがシスター方が、テキサス州サンアントニオでコミュニティーでの生活の経験をこのようにドラマ化して説明してくれました。「我が家には食器のセットが2つあります。なぜ2つも食器のセットがあるのですか?」「さあ、なぜでしょうね。物や服などもたくさん持っています。全部着れないほどたくさんの洋服を持っている人もいます。なぜ、こんなにたくさんの物を買って持っているのでしょうか?私にはわかりません。」
その週、私たちのコミュニティーは、最近竜巻の被害に遭った人々や、新たに移住してきた人々に必要のないものを寄付できるように整理をしました。
リフレクション
私たちが愛されることを経験し、愛を受け入れ、愛することを学ぶことができれば、私たちは緊張をほぐし、すべての創造の一部であり、すべての生き物と一体である私たちの真のアイデンティティに心を開くことができるようになります。そうなれば私たちは大きなため息をつくことができるでしょう。私たちはすべての被造物と一つであるということを認識できるということは、なんと安心なことでしょう。それが私たちの真のアイデンティティなのです。 創造は神の存在を知るための最初の方法であり、最初の秘跡なのです。
普通とは何でしょうか?人々それぞれの個人的な視点が、思考、感情、祈り、地球への配慮、排除された人々のニーズ、仕事、遊び、健康、そして地球の健全などを分離してしまう傾向があります。私たちはどのようにして環境汚染や消費者心理を持つことが「普通」であるという見方になったのですか?私たちの誠実な身体・心・精神がそのような傾向に反発しています。私たちの身体は真実を語ります。私たちはすでに、全てのものと一体となって創られているからです。
自分にとってリアルな気づきや感じることを、隣人やグループ全体と分かち合って見てください。 私たちの自身のグループとしての気づきや感じることは何でしょうか?
行動・実践
今日、あなたの周りにいる人々、動物、植物、昆虫などを優しい心で見てください。私たちはすでにそれらの人やものと完全に一つであることを理解できているることを想像してみてください。 私たちが創造した現実は、あらゆる人種、方向性、経済的な違い、教育の機会を持つ人々と一つであることを想像してください。あなたが自分とは違うと思う人と話す機会を設けてください。私たちを一つにしてくれる癒し、善、そして神の力をすべて受け入れてください。他の人の言語を話してみてください。森の小道や川沿いを、神が私たちを日々新しく創造しているように、すべての人やものがひとつであるという心で歩きましょう。車の運転を減らし、飛行機の旅を減らし、ゴミを拾い、肉の食べる量を減らし、エネルギーの消費を減らし、水きれいにすることに取り組み、木を植えましょう。地元の教会でインテグラル・エコロジーについての説明会をしてください。何か他にできることはありませんか?
終わりの祈り
創造主の霊よ、優しく、創造的で、慈愛に満ちた愛で、私たちの心を燃やしてください。私たちの防御をほどくよう、いつも呼びかけてくださることに感謝します。私たちを、すべての人々や地球のすべての生き物と一体となるように、宇宙的な一致の中で一つとして創ってくださったことに感謝します。この一致があなたにとって何を意味するのか、それはどのようなものなのか、私たちの想像力をかきたててくださり感謝します。アーメン。
国際シャローム・ネットワークのためにアトランティックミッドウエスト管区の
シスター・バーバラ・パレツニー、SSND作成。
グラフィックは、第24回総会の総会指針より引用。デザイン:修道会コミュニケーション事務所