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国際連帯の日の省察

≪持続可能性≫

2020年2月

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導 入

持続可能性とは、生物圏と人間の造り出した文明世界が、現在のニーズに応えつつ、未来世代をもそのニーズに応えられない状況に陥れることなく共存できる力です。それには主な3つの柱があります。経済的柱、環境保護の柱、社会的柱です。平たく言えば、利益、地球、人々です。

地球は、神からの驚くばかりの贈り物です。私たちはこの事実を認め、すべてのいのちが繋がりあっている不思議と神秘を悟ることに成長するよう努めます。けれども今、私たちは、極めて奇妙な逆説の時代を生きています。私たちが地球を驚きのまなざしで眺めれば眺めるほど、人間の行動が自然界を荒らし、枯渇させていることに気づかされるのです。地球の健康を回復し維持する唯一の方法は、人間が環境に与えている打撃を減らすことしかありません。これには、私たちが生活様式や消費の在り方を真剣に見直すしかないのです。

祈りへの招き

創造主である神よ、私たちはこれまでとは違った生活を選ぶことができます。私たちの生活が地球環境と世界に広がる人類家族に及ぼしている影響に気づくよう、選択をする私たちを照らしてください。私たちが皆のため、より良い世界を造るために、生きる選びをすることができますよう助けてください。

【体 験】

消費の増大だけで経済成長を図ることは、もはや地球レベルでの実現可能な選択肢ではありません。推定によれば、世界レベルでの物の使用は、温室効果ガス放出や採掘その他の汚染源からの有害物質の排出同様、2060年までに2017年からのよそ2倍になります。

今日に至る発展モデルは、確かに多くの人に繁栄をもたらしましたが、同時に刷新や社会的結束、持続可能な経済成長を蝕む先例のないレベルの不平等へと社会を導いてもきました。そしてそれは、気候変動、生物多様性の喪失など、地球を崩壊寸前にまで追いつめているのです。科学者たちは、人類が進行方向を変えるには、食物、エネルギー、消費、生産、都市を含む、人間活動の重要な分野を変容させなければならないと言っています。

食物システムの変換には、インフラ社会基盤、文化的、社会的基準、また現在の持続可能でない現状を支えている政策の大きな転換が必要です。目下、およそ20億人が食物供給の不安定に苦しんでいて、8億2千万人が栄養失調です。同時に、太りすぎの割合は、世界のほとんどすべての地域で増加しており、大人の肥満が2億人、5歳以下の肥満が4千万人います。

各国は、食物廃棄を減らし、動物たんぱく源への依存を減らすことで、食糧生産システムが環境に与える悪影響を減らさなければなりません。

エネルギーシステムはまた、エネルギー入手の不均衡をなくすよう変えられなければなりません。10億人近くの人が電気を入手できず、30億人が大気を汚染する固形燃料に依存して調理をしています。こうした不均衡をなくす取り組みをすると同時に、エネルギー効率を高め、化石燃料(石炭・石油)に基づくエネルギー生産をなくしてゆかなければなりません。

他の分野で持続可能な発展を遂げるには、それを可能にする適切な都市の存在が必要です。公共交通機関や相応しい社会基盤が発達し、公共サービス、適切な価格で持続可能な生活必需品が入手できる経済の仕組みを持った都市です。また、地球環境の共有財産、すなわち大気や大洋や熱帯雨林は、生態系を支える源、重大な天然資源として保護されなければなりません。

出典:最近数十年の開発利益の逆転を避ける緊急で目標を絞った行動への科学者の呼びかけ、
2019年9月11日、ニューヨーク(https://sustainabledevelopment.un.org/

【省 察】

地球とその資源は、全人類への神からの贈り物なので、私たちが造られたものを使うに当たっては、現在と未来の世代の必要を考え、敬虔に、正義にかなった在り方で、大切に用います。・・・特に私たちの修道院の暮らし、食物、衣類、買い物、旅行、余暇に関しても、この簡素さを反映します。(会憲、一般指針19a、20a)

今という時を、いのちへの新たな崇敬に目覚める時、持続可能性を達成する固い決意を新たにする時、正義と平和への努力を蘇らせる時、そしていのちを喜び祝う時としましょう。(ラウダート・シ207、2000年6月29日の地球憲章からの引用)

この2つの引用は、持続可能性に一層の注意を向けるために、あなたにどのような呼びかけをしていますか。

【行 動】

「持続可能性を生きる方法」についての提案をしてくれるホームページをいくつでもグーグルで検索してみましょう。例をいくつかあげます。

  • 使っていない時に電気を消すことによって、あるいは冬にサーモスタットを少し低く設定し、セーターを着ることによって、家庭のエネルギーの使用を減らしましょう。
  • できるだけリサイクルをしましょう。
  • コップ、袋、食物の保管容器など、使い捨ての製品を避けましょう。
  • 詰め替えられる水筒を使いましょう。
  • できる時に残飯から堆肥を作りましょう。
  • 他に何ができますか。

 

結びの祈り

恵みと愛の神よ、私たちは今日、あなたへの祈り、約束、贈り物を持ってここにおります。私たちはあなたの被造界の素晴らしさを知り、被造界が人類家族にもたらす恵みのすべてに気づいています。私たちに地球の持続可能性に貢献できるという勇気と確信を持たせてください。私たちの行動の一つひとつが、地球を造り保っておられるあなたの働きの協働者に招かれている自覚を表すものでありますように。地球は、私たちが喜んで受け、楽しむようにと、あなたが造り与えてくださったものだからです。

出典:地球の持続可能性のための祈りCatholic Health Association of United States  (pdf)

 

 

セントラルパシフィック管区(CP)のS.ジーン・ウィンゲンターが、
イタリア、ローマの国際シャロームオフィスのために準備してくださいました
図:第24回総会の総会指針、イメージ:修道会のコミュニケーション事務所

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