20巻, 2号  —  2019年8月

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スペインのビニール袋とコウノトリ

Storkplastic bag

S.ベアトリス・マルティネスーガルシア、SSND国連-NGOオフィス

1枚の写真は千の言葉に値する、と誰かが言いました。最近私は国連で、「ナショナル ジオグラフィック協会」が主催する「地球かビニール袋か」と題された写真展を見ました。写真家のジョン・カンカロシ氏による1枚の写真がものすごく心に残ったので、このことをぜひみなさんに話さなければならないという気持ちになっています。

この特別な写真は、1枚のビニール袋に巻き込まれてしまったスペインのコウノトリのものです。このイメージを思い描くことができますか。写真の横にこう書いてありました。「ビニール袋は、使い捨てのごく普通なものですが、野生動物にとっては命とりの危険物です。」もう一つの標示には「世界中で毎年1兆枚のビニール袋が使われています」とありました。

「国連環境計画」(UNEP)によると、127の加盟国にビニール袋に関する何らかの法律があります。91の加盟国にビニール袋の製造、輸入、流通を禁止あるいは制限する法律があります。

悲しいことに、これだけの法律があってさえ、ビニール袋公害にはまだまだ課題があります。私がビニール袋の中に閉じ込められたコウノトリの写真を見た時、なぜこういうことになったかがよくわかりました。

この写真を見て、私は考え自問しました。このビニール袋はどこから来たのだろう。もしこんな結果になってしまうのなら、なぜ私たちはビニール袋を使うのだろう。私は/人々は、毎日どれくらいのビニール袋を使っているのだろう。人々は「使用済みの」ビニール袋をどうするのだろう。そもそも、ビニール袋は必要なのだろうか。

もう一度申しますが、1枚の写真は千の言葉に値します。ここHere is a link to the photo onlineに写真へのリンクがあります。私たちは、ビニール袋を使うことについて、なにか新しい会話をはじめることができますか。これについて共同体、家族、友人、同僚と話し合いましょう。

何か他の手段があるでしょうか。

ビニール袋汚染についてのさらなる情報は、visit: www.unesco.orgをご覧ください。

国際平和の日:9月21日

気候変動に具体的な対策を

9月21日の「世界平和の日」のテーマは、持続可能な開発目標13の「気候変動に具体的な対策を」です。目標13は、温室効果ガスの排出を減らし、回復力を高め、気候変動についての教育を改善するという全ての人による直接行動への呼びかけです。

「私たちの目標を達成することは可能ですが、私たち自身の気候との調和を生きるためには決定、政治的意思、そして変革の政策がいまだに必要です。」

国連事務総長
アントニオ・グテレス
2019年5月15日

セドスセミナー: 「多様な世界での使命」

SEDOS participants

写真は今回のセドスセミナーに参加した4人のSSNDです。(左から右へ)シスターアントネット・コーネリアス、シスターキャッシー・シュミットゲンズ、シスタードミニカ仙頭、シスターマリアーテレジア・ニップスチルドは、全員がセミナー参加の体験によって豊かにされたと感じました。

Graphic used to promote the SEDOS Seminar 2019.

図は2019年セドスセミナーを促進するために使われたもの。.

S.キャッシー・シュミットゲンズ、国際シャロームコーディネーター

「多様な世界での使命」これが今年4月28日から5月2日、イタリアのアリッチャで開催されたセドスセミナー(世界的な使命に関する文書作成と研究についての奉仕)のテーマでした。それは、異なる宗教間対話に目を向けることを含んでいました。1日ずつユダヤ教、イスラム教、仏教という異なる宗教的観点に焦点を当て、その信仰を持つ人による話、その信仰との対話に携わった宣教者の話、そして対話のある側面に関する講話がありました。「一つの宗教ともう一つの宗教での用語の置き換えほど、人を惑わすものはない」(ジャック・バコー1877-1965)という警告にチャレンジを受けました。例えば、一つの宗教における「正義」「自由」「慈愛」の理解が、別の宗教では必ずしも同じではない、と言う学びに目を開かされました。

写真は今回のセドスセミナーに参加した4人のSSNDです。(左から右へ)シスターアントネット・コーネリアス、シスターキャッシー・シュミットゲンズ、シスタードミニカ仙頭、シスターマリアーテレジア・ニップスチルドは、全員がセミナー参加の体験によって豊かにされたと感じました。

S.ドミニカ:現在SSNDとしての私の主な使徒職は、京都ノートルダム女子大学のキャンパスミニストリー室の職員です。毎日、数名の学生たちが出たり入ったり滞在したりします。ほとんどの学生はカトリックではありません。私はただそこにいて、もし学生が話したければ話を聴き、自由にさせています。セドスセミナーから戻った後は、より一層広い心で一人ひとりの学生を受け入れることができるように感じています。

S.アントネット:異なる修道会、国籍、文化、体験をもつ男女の交わりの中にいさせてもらったセドス研修会参加の機会を大変感謝しています。

対話の過程への「開かれた」態度と、熱心な関心を示すことがカギです。「尊敬」の態度―私たちは尊敬を持って、謙遜に互いに近づきます、なぜなら、私たちは絶対的な価値を持っていないから―各自が真実のほんのひとかけらを持っているだけだからです。

共感―そのことを、そのために感じること―それは自分自身を、他の人の立場に置くこと、また他の人の靴をはいて歩いてみることです。その靴はあなたにとってきつすぎるか、あるいはぶかぶかすぎるかもしれませんが、でもあなたは、他の人のことを感じるために、はいてみようとするのです。

S.マリアーテレジア:多くの修道会、異なる国や文化の修道者といっしょだった今年のセドスセミナーに出席したことは、感動的な体験でした。S.キャスリーン・マクガーヴェイは、「宗教間対話としての使命」という開会のあいさつで、宗教間対話が使命への道なのか、あるいは宗教間対話が使命なのかという問いかけをされました。いずれの方向を取ったとしても、ひとつの基本的事はこれです。「信仰者として私たちは、キリスト教徒であっても、イスラム教徒であっても、男性でも女性でも、それぞれの内にあり、また互いの間にある賜物に心を開くよう呼ばれています。それによって神と神の言葉の神秘、また人間性の神秘は、絶え間なく明らかにされるのです。」この開かれた態度を通して宗教間対話が可能になるのです。SSNDとしてこう付け加えたいと思います。「愛はすべてを与える」の各項目を読んで生きるならば、宗教間対話に必要な助けが得られるでしょう。

(セミナーの話はSEDOS Bulletin Vol. 51, Num.5/6 をご覧ください。)

ラウダート・シを生きる

S.キャッシー・シュミットゲンズ、国際シャロームコーディネーター

5月15日に、ローマ駐在のJPIC推進担当者らは「統合的な人間開発促進のための市民裁判官団」(DPIHD)の中の「環境保護と被造界」についての分野のコーディネーターである、サレジオ会のジョシュトローム・クリーザダム神父の話を機会に恵まれました。

市民裁判官団の使命は、何よりもまず「ラウダート・シ」を知らせ、実行してもらえるようにすることです。これには、「被造界の季節」活性化、「被造界の神学」の促進、様々なレベルでの環境保護の教育の促進、そして被造界の保護に携わっているあらゆる他のグループとの協働が含まれています。

市民裁判官団は、統合された環境保護や統合された人間開発、共通善という概念、持続可能な開発目標、若者と私たちの共通の家の保護、現地人の共同体、基本的人権など、「ラウダート・シ」の様々な側面についての研究グループを設立することを希望しています。

市民裁判官団には、再生可能エネルギーへの切り替え、廃棄物やプラスチック使用の削減を含む具体的な行動計画があります。彼らが目指しているのは、ヴァチカンを完全に「二酸化炭素を排出しない」環境にすることです。最も興味深いのは、彼が「ラウダート・シ2020」で分かち合った計画でした。

「世界平和の日」「四旬節」「世界水の日」、アッシジでの「フランシスコの経済」という集い、「地球村」、一般からの参加を公募する「地球の日」の1週間に亘る祝いの特別企画の準備が進行中です。

市民裁判官団は、「創造の季節」のために「ラウダート・シを生きる聖堂」を作ります。これは、アッシジのポルツィウンコラ聖堂に模して、植物や大地からの素材を使った芸術的な建造物です。その聖堂は「ラウダート・シ」を具体化するものとしてデザインされます。アッシジに始まって、世界中を「巡礼」するようにデザインされます。

私たちにとっても、「ラウダート・シ」が皆のものになるため何ができるかを検討し、私たちの地球を将来世代のために健全に保つ課題がいかに緊急であるかを伝えることが重要です。

1.5 degrees celsius: a physical, moral and theological threshold もお読みください。(「タブレット」201810月号)

女性の地位委員会 (CSW)

Commission on the Status of Women

S.アイリーン・ライリー、SSND国連NGOオフィス担当者

SSNDからは5人のSSND、メリーランドND大学と合衆国、ブラジル、ハンガリーの高校生や教員合わせて19名が派遣されました。

1週間にわたる体験は、参加者たちに女性と女児に力をつけ、性の平等を促進するなど、社会的保護を提供するというテーマを様々な側面から学ぶ機会になりました。修道会のホームページ  (https://gerhardinger.org)のMinistry > UN-NGO > SSND at CSW63で詳細情報を入手できます。

アマゾンが叫んでいます!

S.ベアトリス・マルティネスーガーシア、SSND国連NGO事務所の責任者

私たちは先住民族です

私たちは先住民族です

「人間は、私たちの共通の家を建てるために共に働くことがまだできます。」―教皇フランシスコ

この引用は、この4月に私が出席した「先住民族の問題についての国連常設フォーラム」(UNPFII)第18回会議で私の注意を引いたいくつかの講話の内容を要約しています。多くがアマゾンに焦点をあてたものでした。私ははじめ「アマゾンが地球の他のところにどのように影響を与えるのだろうか」と考えていました。会議の最後までに、いくつかのことを学びました。例えば、アマゾンは独自の文化的固有性をもつ、390の別々の地域にとっての家であるということ、その森林は世界の酸素の20%を生み出し、地球上で最も広大な生物多様性を保持しているということ、そして、最も重要なことは、その自然と文化の遺産が、地球上の採掘産業とインフラ社会基盤計画によっておびやかされているということです。私たちSSNDは、アマゾンを横切る9つの国のうちの2つである、ブラジルとペルーにシスターたちがいることを知っておくことは大切です。

この情報は、アマゾンは地図の上の「ただの場所」ではなく、その生き残りが地球の他の場所にとって決定的重要であることを意味しています。何か、あるいは誰かがアマゾンの環境と人々を悪用したり、あるいは軽蔑したりするごとにドミノ効果が起こります。結果として、アマゾンは、助けを求めて叫んでいます。どうして、1つの場所が声を持っているのでしょうか。

その声は、アマゾンを知り、愛し、生活してきた2人の人から来ます。ジェア・レイスの声は私たちに嘆願して、「アマゾンは非常に多くの破壊と苦しみに叫んでいます。今日、私たちにとって生活は大変難しいです。なぜなら、私たちの土地は破壊され、取り去られているからです」と言いました。また、現地の司祭であるサレジオ会のジャスティノ・レゼンデ博士はこう言いました。「多くの人が身体的にだけではなく、霊的にも死にかけています、なぜなら、彼らは、母なる自然と深くつながっているからです。もしアマゾンが死ぬと、人も死ぬのです。」神父はアマゾンの声として、こういう言葉で締めくくりました、「もしこれを聴いたら、全ての人々にこの情報を伝え、分かち合ってください。」

今、私もまた、みなさんにこういった考えを伝えながら、アマゾンの声の一部になりました。もしこの通信を読んでいるなら・・・みなさんもまた「いのち」を求めて叫んでいるアマゾンの声になれるのです!

この話題については GreenPeace: Amazon Rain Forest   や  The Synod of Bishops for the Pan-Amazon Regionでもっと多くの情報をご覧ください。

S.アイリーン・ライリーからひと言

S.ベアトリス・マルティネス・ガーシア; S.アイリーン・ライリー

7月1日に私は、みなさんのSSND国連NGO代表としての9年間のすばらしい年月の後、この使徒職を終えました。S.ベアトリス・マルティネス・ガーシア(CP管区)が今、この役割の責任を取られます。私は、修道会に奉仕し、また大変多くの場所やシスター方に会うこの機会を持ったことを、永遠に感謝します。みなさんは「世界平和の日」のような国連の日を祝うという招きに応えたり、みなさんの修道院や使徒職に私を迎え入れてくださったり、またみなさんの生徒たちが国連の行事に参加する時に、私たちの未来に向かう希望を与えてくださいました。みなさんの支援と励ましのすべてに感謝し、この使徒職に移行されるベアトリスにもこの確信を与え続けてくださることと思います。

シャローム/国連NGOニュースレターはSSNDの年3回の出版物です:
via della Stazione Aurelia 95, 00165 Roma · tel: +39.06.6652.01; fax: +39.06.6652.0234.

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